【完】恋のキューピットは山田君!





───ドキン……。



な、にこれ……。急に、心拍が速く…。



「美姫?」

「っ、だいっ、じょぶ……です!」



なんでかそれ以上先輩を直視出来なくて
、ぐいんっと顔を背けてしまう。



ああもう私の馬鹿……!せっかく助けて
くれたっていうのに……!



「おい、大丈夫か!?」



後ろからバタバタとやって来たのは、部
長と、さっきまで先輩と戦ってた相手校
のキャプテンさんだった。



「俺は大丈夫っすけど……すいません、
向こうの人殴っちゃいました」



ケロッとしたように先輩がそう言うと、
キャプテンさんが少し微笑んだ。



「心配しなくていい。そうしないといけ
ない状況だったんだろう。コイツら、す
ぐに問題を起こすから」





< 61 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop