【完】恋のキューピットは山田君!
───ドキン……。
な、にこれ……。急に、心拍が速く…。
「美姫?」
「っ、だいっ、じょぶ……です!」
なんでかそれ以上先輩を直視出来なくて
、ぐいんっと顔を背けてしまう。
ああもう私の馬鹿……!せっかく助けて
くれたっていうのに……!
「おい、大丈夫か!?」
後ろからバタバタとやって来たのは、部
長と、さっきまで先輩と戦ってた相手校
のキャプテンさんだった。
「俺は大丈夫っすけど……すいません、
向こうの人殴っちゃいました」
ケロッとしたように先輩がそう言うと、
キャプテンさんが少し微笑んだ。
「心配しなくていい。そうしないといけ
ない状況だったんだろう。コイツら、す
ぐに問題を起こすから」