【完】恋のキューピットは山田君!
▼恋のキューピット、始動!
適当すぎて言葉もないんですが
「なーんか、怪しい」
あの練習試合から一週間。
家で雑誌を読んでた私をジトッとした目
でそう言ってきた山田君。
私はそんな山田君に、少し顔をひきつら
せた。
「あ、怪しいって……何が?」
「何がって、美姫の態度が。最近やけに
挙動不審だし、俺が知る限りじゃ一度も
部活を休まなかった美姫が、もう一週間
も休んでるし」
「う……うるさいっ!最近ちょっと具合
悪いんだよバカ!」
私はそう言って雑誌を投げ出し、逃げ込
むように布団に潜り込んだ。
そう。
私はあの日から、色々と理由をつけて部
活を休んでる。
だって……なんか、先輩の顔が見れなく
て。