【完】恋のキューピットは山田君!
愛璃と二人、教室でお弁当を食べている
と、ふと、愛璃がそんなことを聞いてき
た。
そんな愛璃に、小さく頷く。
「そっかー。最近ほんとに全く出てない
ね。大丈夫?」
「ん、平気。」
まだちょっと、心の整理が出来てなくて
戸惑ってるだけ。
すぐにまた、いつも通りの私に戻れる、
なんて思っていると。
──バァンッ!!
突然、けたたましい音を立てて教室の扉
が開き、そこに立っていたのは。
「美姫!やっと見つけた!」
「せ、先輩……!」
なんと息を切らした先輩だった。
ゆ、油断した……!