【完】恋のキューピットは山田君!
そんな風に言われたら、認めざるをえな
いじゃん。
先輩が、"好き"だって──。
でも、「先輩を意識しすぎて部活に出ら
れませんでした」なんて言えるわけもな
くて。
俯いて、どう答えたらいいのかと思いあ
ぐねていたら……。
──ガシッ!!
「せせせせ先輩!?」
いきなり両肩を強く掴まれて、思わず声
を上擦らせてしまった。
先輩の真剣な顔がどんどん近付いてくる
。
え、なにこの状況!?
ちょっと待って、先輩の事はそりゃ好き
だけどでも……っ!
き、キスなんてまだ──……!
「生理か!?」