【完】恋のキューピットは山田君!
相変わらず部屋に住み着いてる天使に挨
拶してから、鞄をベッドに放る。
もう山田君が部屋に居るのが当たり前に
なってきてるから怖い。
人間の順応性って高いよね……。
「美姫、好きな男出来たろ」
「居ない……って、え!?なんで断定的
!?」
出来たろ、ってそれ、もう私に選択の余
地を与えることやめたの!?
……横暴な!!
「あのね、美姫、ピンクだよ」
「……はい?」
いや、いきなりピンクだとか言われても
。ちょっと意味不明なんですけど。
「あのね、俺たち天使にはラブゲージっ
ていうゲージが見えんの。その人が恋心
を溜めていくと、ゲージも貯まる。
んで、ゲージがいっぱいになるとゲージ
の色が変わるわけ。で、今、美姫はピン
クなんだよ」