【完】恋のキューピットは山田君!
「あのね、同い年なんだしタメ口が普通
じゃない?ていうかそうしようよ。そっ
ちの方が嬉しいしさ!」
そう言うと、目の前の女の子──橘さん
は、瞬く間に顔を真っ赤に染め上げて、
ぶるぶると首を振った。
「そそそそんな滅相もございません…!
百千さんにタメ口などそんな無礼な……
っ!」
「や、そこまで否定せんでも……」
ていうか無礼じゃないよね。皆の中での
私って、どういう格付けをされてるんだ
ろ……。
「だって百千さんは私達の憧れなんです
!」
と橘さん。
すると、傍観してた回りの女子部員達も
、うんうんとしきりに頷いた。
「……憧れ?」
「はい!その凛とした立ち姿。麗しい表
情。圧倒されるような実力……!」
「いやいや……誉めすぎだよ、橘さん」