【完】恋のキューピットは山田君!
「あの、先輩方……。先輩方は、私には
タメ口で接して下さい」
「申し訳ありません!無理です!」
ビシッと敬礼してそう言う先輩方。
え、即答!?
「いやでも常識的に、先輩が後輩に敬語
って可笑しいですから!」
ていうか私がいたたまれない。
ただでさえ、一部で「先輩を従えてる一
年生」として名が上げられてるらしいと
、この前愛璃に聞かされたばかりだとい
うのに。
「でもほら……いつも私を見に来てくれ
る先輩は、私にタメ口ですし……」
と、フェロモン先輩の事を話に持ち出し
てみると、急に先輩方の目が鋭く光った
。
「あの女に惑わされてはなりません!あ
の女……百千さんを色仕掛けで誘惑して
……。百千さん、ご安心を。すぐに始末
するので」