【完】恋のキューピットは山田君!
そんな先輩の声と共に、所々でグラスが
ぶつかる音が聞こえる。
「美姫!」
そう呼ばれてそちらを見ると、先輩がコ
ップをこちらにつき出していた。
「……乾杯」
私も少し笑って、コップを突きだした。
そして暫くたった頃、不意に先輩が口を
開いた。
「なあ美姫。そういえばさぁ、副部長決
まってないじゃん?」
「あー……そういえば……」
副部長とかそんなのもあったんだっけ。
「でさ……。美姫、副部長にならない?
」
「え!?な、なんで私が……」
「だってこの部活で一番強いの、美姫じ
ゃん」
いや一番は先輩ですけどね。