【完】恋のキューピットは山田君!
先輩の支えになりたい、とか。
先輩を守ってあげたい、とか。
そんな頼もしい動機じゃなくて。
先輩の傍に居たい。
そんな不純な動機なんです。
それでも先輩は、私を傍に置いててくれ
ますか?──なんて、聞けないけど。
「副部長にねぇ……」
ジト目でそう言ってきたのは、ベッドに
胡座で座り込む、山田君。
今日の報告をしたら、返ってきた返事が
これだ。
「……まさかそれで、進展したつもりじ
ゃねーよな」