誰がいちばん?
「それからこの角!
強そうだと思いませんか?
きっとボクがいちばんです!」


そう言って指さされた先、たかーいところにある角を見ようと、長老はおもいっきり首を反らしました。


すると…―――



―――グキッ…!


おかしな音をさせて、長老の首がもとにもどらなくなってしまったのです。


「ひえぇ〜〜!
た、助けてくれぇ〜!」


長老は情けない声をあげてわめきました。




けっきょく、首の長いテプテラナンタラはしょんぼりと岩のぶたいをおりていくのでした。
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