誰がいちばん?
首にさえぎをしてほっぺたをさすりながら、長老は次のテプテラナンタラを待ちました。



現れたのは、なんと長老の奥さん。


でっぷりと太ったからだをゆっさゆっさゆらし、ピンクのたてがみをふりふりさせながらやって来ます。


そして、バチーンとウインクをきめました。


それがとどめでした。



「う〜ん……」


長老はさっと青ざめ、意識をうしなってたおれました。




さあ大変です。
長老はもう、しんさを続けられそうにありません。
< 9 / 14 >

この作品をシェア

pagetop