何度でも君に恋を 【完結】
「それならよかった!!安心したよ!」
「あーうん。ごめんなさい!!」
彼はまた笑うと、遠くの方を眺めた。
「あ!いたいた!!姉貴ー!!」
姉貴??
「ごめん!ちょっと姉貴がバカだからお弁当忘れてさ!!オレ、今日学校休みなのに母さんに頼まれてるんだよね!!」
よく考えればこの人私服だ。
未来さんがこっちを向いた。
「あっ!!大空ー!あたしなんか忘れたっけ??」
あれ?もしかしてこの人のお姉さんって未来さん??
「お弁当だよ!!お昼何も食べないですごすつもりだったのか?」
「お弁当、、、。あっ!ない!!!!大空まじ感謝ー!」
「本当に困ったやつだな、、。」
「あれ、うちの姉貴。」
やっぱり未来さんが、、、。
すると未来さんがあたしを見て、
「あら!花音ちゃんー!!」
彼はすごくびっくりした顔をした。
「へ??姉貴知り合いなの?」
「知り合いも何も秀明の妹だもん!」
二宮秀明(ひであき)。
あたしのお兄ちゃんだ。