光と闇


運転手「…大丈夫なんですか…?」


「あぁ…たぶん…な…」


俺がそういうと、運転手は渋い顔をした。


「あいつらには、言うなよ」


運転手「はい…」


車が出発した。


はぁ…。


“あいつ”に呼び出されるとはな…


思いもしなかった…。


運転手「…つきました」


もう、着いたのか…。


早いな…。


「待ってろ。すぐに戻る」


俺は、運転手にそう言ってから車から降りた。


車の前には…


でかい玄関がある。


ガチャ


「久しぶりだな…」


「…悠ちゃん‼︎」


あー。めんどくさいのが来たな…。


ギュッ


俺は、抱きつかれた…。


「心配したのよ?」


この人は、俺の母だ。


「悠斗、久しぶりだな」


今のは、父だ。


俺と父は、仲良くない。


いや…


家族全員と仲良くない…。


< 97 / 159 >

この作品をシェア

pagetop