昼下がりの科学準備室で




これが、私の本心・・・?


先生も、見るからに戸惑ってる。
私がいつもと違うって、どことなく、察してるみたいだ。



「今日、どうした?昼休みから、様子変だぞ」


「・・・・そんな、先生みたいなこと言うの、やめてください」



また・・・・口からぽろりとこぼれ落ちる、本音。
先生を困らせたいわけじゃないのに、何でか私の口は、言うことを聞いてくれない。



「私は、先生が思ってるような、真面目な生徒なんかじゃないです」



止まらない。
止めることのできない。

今まで、ずっと、言えずに募らせてきた、想い・・・。



「本当は、勉強なんか好きじゃないけど、先生に良く見られたくて、褒められたくて、頑張ってきたんです」


「・・・・・・・・」


「昼休み、先生が一生懸命勉強見てくれてる間中ずっと、ドキドキして、仕方なくて・・・・」


「・・・・・・・・」


「先生に触れたいって、ずっと、ずっと、思ってるような・・・・そんなどうしようもない、生徒なんです、私」



どうしよう。
また涙が・・・・。
なんど服の袖で拭っても、キリがない。
こんな恥ずかしい姿、先生に見られてるというのに。

早く、止めなきゃいけないのに・・・。




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