負けない
ぁたしは少し足元がふらつきながら、舞実たちに言った。
「可哀想。」

「はぁ?」
舞実の動きが止まった。もう一度言った。
「だから、可哀想って言ってんの。正々堂々ちゃんとしたやり方でできないあんたらが可哀想。」
「ッんだとてめぇ!!」
またボールをなげられる。

「やりたいならやればいい。でもぁたしは痛くもなんともない。ただ、あんた達を哀れな目で見るだけ。やりたいならやれよ。ぁたしは逃げない」
ぁたしは決めたんだ。

今まで心の中でいつもひ
っかかっていた舞実との
今までの思い出。

それらを思い出すといつ
もなんにもできなくなっ
てしまっていた。

でもこれからはちがう。
ぁたしは変わる。

逃げない。

立ち向かう。

ぁんなやつらに負けてたまるか。
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