My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ
第3章
心に芽吹く花
あれから、毎日の様に剣の訓練は行われた
1日も欠かさずに
毎日――
夕日を眺めては
星々が降りてくるのを、ただじっと待つ
それが俺の日課になった
日に日に成長していく彼女
どこかぎこちなかった剣も、今では様になってきた
それと同時に、彼女にも変化があった――
「アレン」
訓練を終えて、いつもの様に月を眺めている時だった
突然、彼女が俺の名を呼んだ