My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ
その表情を見て、また胸が詰まる
それと同時に、胸の奥が温かくなる
「ソフィア」
彼女の名を呼ぶ
それに応える様にして、俺の瞳を覗き込んだ彼女
「君は、そうやって笑っている方がいい」
柔らかく笑ってそう言った俺の言葉を聞いて、目を見開く彼女
それでも、ゆっくりといつもの淡々とした表情に戻っていく
「俺も、もっと見たい」
君のその笑顔が見ていたい
俺に向かって、微笑む顔を
もっと見ていたい