番外編・闇龍~クリスマスversion~
斎「美海!おっはよー!!ギュッ」

『ふにゃっ!?』

い、斎さん、手加減!手加減!!

爽「親父、離れろ!」

斎「なんだよー、いっつも2人で寝てる癖に」

斎さんは、

私のお母さんが働いていた財閥の社長さん。

事故で私の両親が亡くなったときに

私を引き取ってくれた。

ちなみに、爽のお父さん。

斎「あっ、そーだ、美海」

『い、斎さん。それより手加減して…!』

苦しい…。いや、ほんとに。

斎「あ、ごめんごめん」

──パッ

斎「それでねー、

美海にちょっと頼まれてほしいんだー」

『なにかあるんですか?』

斎「これなんだけどねー」

そう言って、斎さんが指さしたのは

『クリスマスツリー?』

しかも、飾り付けてないやつ。

まさか…

『去年もやったじゃないですか…』

斎「今年もお願いっ!」

『どうせ、これの飾り付けしてほしいって

言い出すんですよね?』

去年もやったんだよね。

しかも、今日と一緒で本番の二日前に。

斎「今年は爽もいるしね。2人でよろ☆」

爽は今年、外国に留学してたから

初めてだもんね。

って、

『斎さん!…って、もういない…』
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