秘密な蜜愛
「…会ってみてぇなぁ。。」
シンと静かな部屋に響く独り言。
誰が聞いているわけでも無いのに、無性に恥ずかしさを覚え、画面から視線を外す。
“会ってみたい”
最初はそんな気、更々無かった。
寧ろ、その存在を寂しい人間と哀れに思っていたぐらいだ。
関わらない方が身のため。
そう思いながら、毎週のように届くメッセージを無視し続けた。
それが気づけばこんなにも夢中になる自分がいる。
ネットで見せる姿以外の彼女。
それをあれこれと想像してしまう自分が可笑しくも今更止められそうに無い。
来るはずが無いと思っていた返事。
“取り返しのつかない事”
それに当てはまはるにはまだまだ道のりは長いはず。
…それなら。。