秘密な蜜愛
「ふう。」
やっとでまとめた目の前の原稿を、しっかりと確認し終えた後。
その何十枚もの塊を机に向かって投げる。
バサリともドスンとも取れる鈍い音を立て、無事届いたそれを見て、やっとで集中力を無に出来る喜びを噛みしめた。
”明日までに仕上げとけよ。”
絵文字なんて一切ない、よくある素っ気ないメール。
けれど、それを無視できないのはその送り主が先輩であり、俺が入社2ヶ月の新人だから。
だからこそ。
早くこの職場の雰囲気、メンバーに慣れるためにせっせと休みなはずの日曜日に出勤してる俺。