秘密な蜜愛
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ザワザワと騒がしい室内。
その中で、一番緊張しているのは俺なんじゃないかって。
呆れて笑ってしまいそうになる顔を必死に引きつらせ、乾杯の挨拶を終えた後、俺は席を立った。
「社長!」
すぐ近くのテーブル。
俺のその言葉に、そこに座る社長、後輩、同僚、そして先輩が一斉に目を向けた。
「あ、あぁ。大山。」
笑顔の社長。
柄にも無く緊張しているのか、いつもよりも笑顔が硬いようにも感じる。
そんな姿をおかしく思い、自然と頬があがってしまった。
「ユマ!」