秘密な蜜愛
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結局、式の流れによってあまり会話も無く終わった社員達。
その驚く顔を思い出し、俺はふかふかのベットに背中からダイブした。
ボフッ
「あぁ~…。凄くいい式になったなぁ。」
そんな独り言が漏れてしまうほど、今の俺の心は幸せで満たされている。
緊張ばかりで強張った体。そのせいか、色んな所がキシキシと痛みを訴えるも、その幸せには到底適うはずも無かった。
「ふふふ。ホント、いい式だったね。」
聞きなれた愛おしい笑い声。
その主を見たくて顔を上げれば、バスローブ姿のユマがゆっくりとこちらへ向かってくる姿が目に映った。
ウェディングドレスの時とは違い、今はとても色気を放つ彼女。
夫婦になって始めての夜。それを、俺らは迎えようとしていた。