秘密な蜜愛
それから数分後。
目的地である駅に到着し、車の中でその姿が現れるのを待つ。
つい最近知り合ったばかりの彼女。
右も左も分からないような仕草で、キョロキョロとしている彼女に先に声をかけたのは俺だった。
『どうかしました?』
『えっ!?あ…。』
肩まで伸びたサラサラした艶のある髪に、ナチュラルメイク。
その姿を見て、”一目ぼれ”というのを人生で初めて経験した俺。
道案内をするという目的で、移動しながら少しずつ彼女の情報を得ていった。
最近、田舎町から引っ越して来たばかりの25歳。
正直、見た目的には俺と同じぐらいか年下かとさえ思ったのに、まさかの年上だった事には驚いた。
遊んでそうなケバイ女が多い中、”清楚”という文字がピッタリ当てはまる程に、その姿は俺の目に綺麗に写ったんだ。