秘密な蜜愛

綺麗過ぎるその体に、自分の欲望を躊躇せず刻み込む。

たかがそれだけの行為に、ここまで夢中になれたのはきっと、今までもこの先も。


彼女だけなのかもしれない。




コンコン。




ドアを叩く音に我に返った俺は、すぐに倒していたシートを元に戻した。




「お待たせ。ごめんね、遅くなって。」

「ううん。平気。」




いつもの待ち合わせ場所。

田舎を離れ一人暮らしかと思いきや親戚の家があるらしく、そこに一緒に暮らしていると話していた彼女に、「家まで送り迎えさせて。」なんて言葉は言えないままでいた。

そんな俺の気持ちを察したのかクスッと笑い、



『待ち合わせするのって何だかドキドキして楽しくない?』



と楽しそうに呟いた彼女を見て、それは尚更実行できずにいたんだ。


そんな彼女と関係を持って何度目かの今回のデート。

いつも会う時は夕方以降で、行く場所は限られてくるものがある。

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