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第11話〜2人の結末〜

~第11話・2人の結末~

「え・・・?」

「・・・。」

アタシと理央は沈黙の中にあった。

光が、まさかこのタイミングで告白するなんて・・・!
でも、結果オーライじゃない?
カノちゃんがこれでOKすれば・・・。


ソ…ハ、ジッサイ…ナ…ミナイ…ワカ…ナイ…
(それは、実際になってみないとわからない・・・。)

ジャ…コマラ…イ…
(じゃあ、困らない?)

コマ……ケ…ナイ…
(困るわけ、ないよ。)

「ねえ、理央。」

「なんだよ・・・。」

「アタシ、不安。」

「何言ってんだよ今頃・・・。」

「だ・・・・!」


カノ…ツキア…テク…サィ…
(花音、付き合って下さい!)

イイヨ。ヒカ…ク…アリガトウ。
(いいよ。光君。ありがとう。)


「ほらな?全然いけたろ。」

「うん。そうだね!」

アタシは、罪悪感を忘れて。
ただ、安心していた。

これで、夏パは楽しくなる。

「なあ、咲来。」

「うん?」

「夏パ、中止にしよーぜ?」

「は?」

何言ってんのさ!
カノちゃんだって、楽しみにしてたのに!

「咲来。よく考えろ。」

「・・・。」

「夏休みに彼氏と彼女とその他2人でなにするんだよ。」

「でも、みんなでやるから楽しいんじゃん!」

「でも、すくなくとも俺はお邪魔虫になるだろ?」

「でも・・・。」

否定できない。
フラれた相手と実の彼氏。2人を目の前にして、カノちゃんがいい気分なはずない。

「な?んで、俺が行かなくて3人でやったら・・・。」

「わかってる・・・。」

しょうがないのかな・・・。

「やめるよ。」

その後、アタシは理央と2人で帰った――。
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