144のカウントダウン
第2話〜放課後の帰り道〜
「りおっ!!」
「おっせえ~。」
アタシたちは、いつも4人で、帰る。校門で待ち合わせだが、だいたいは・・。
1 カノちゃん
2 光
3・4 あたし 理央
という順番で集まる。部活の関係だ。
「じゃあ、カノちゃん達は、もう帰った?」
「ああ。」
でも、今日はアタシと理央の2人で帰る。
待ち合わせの神社の下見(?)だ。
まあ、2人だからって、何かあるワケじゃナイよっ!期待なんて、してないし!!
「・・・。とにかく、行くか。」
「う・・・。ウン!」
しばらく、歩いた。2人で。そしてアタシは気づいた。
「2人きり」を意識してるのは、アタシだけだ。とゆうことを・・・。
さらに増して恥ずかしい///
なんで!?理央!なんか、アタシばっか気にしてて恥ずかしいんだけど!?(怒)))
「なあ。」
「ぎゃっ!?」
・・・。絶対。いま。アタシ。変だった。
「『ぎゃっ!?』って・・・。俺なんかした?」
「・・・。いや。なにも・・・。ちょっと。ビックリした・・・。ってゆうか。///」
あーーーーーーーー!!穴があったら入りたい!!
こんなギクシャクしたところ。【二人っきり】のところ。クラスメイトに見られたら・・・。
「あ~!りっちんとさっちゃんだあ^^」
ぎゃああああああ!
なんで・・・。コウユウお決まりの事態が・・・。
しかも・・・。しかも!よりによって・・・!
「・・・。エリナかよ。(苦笑))」
「エリナちゃん。なにしてんのぉ?」
「べっつにい~?学校帰りですよお~^^」
木ノ下エリナ。クラス1・・・。いや、学年1のぶりっ子!!口軽いブリブリざえもん!
「っなあ、エリナ。その・・・。りっ、りっ、りっちんってゆうキモい呼び方やめてくんない?」
「ええ~?かわいいし!良いじゃない♪」
わあ。エリナの天然っぷり。半端じゃあ、ありません。
「ってめえ・・・。訂正しよう。『やめてくんない?』じゃなかった。『や・め・ろ。』に訂正だ。」
「しょうがないなあ。じゃあ【りおりん】で!どう!?」
っっばっか!!!こいつ!死ぬ・・・。
「おい、エリナ。キサマいい加減に・・・!
「っね、ねえ理央!こんなトコで油売ってる暇ないじゃん!?行こうっ!」
「ばいば~い^^ り・お・り・ん♪」
あいつ。ワザと?
アタシは、キレ気味の理央をなだめながら。神社にたどり着いた。
「あ。入口が2つあるよ?」
「だな。どうする?」
理央は正常だ。
「じゃあ。とりあえずあっちに・・・。」
アタシは反対側を指差した。
っと、思ったら・・・。
「ぎゃっつ!」
「はあ。お前、コントでもやるつもりかよ・・・。」
蜘蛛の巣が手にからまった。
ってゆうか。アタシが几帳面な蜘蛛さんの素晴らしい巣をブチ壊したのだ。
「手、貸せよ。」
- ドキッ -
理央はアタシの手から汚い蜘蛛の巣をたってくれた。
しかし、有難いながら、あたしは困っていた。
手って、体の部分の中で一番神経が通ってて、敏感に反応するものだ。
ついさっきまで、いろいろ意識してた人に・・・。
これって、吊り橋効果より、効果あるんじゃ・・・。
※【吊り橋効果】
男女2人で釣り橋を渡る際、恐怖のドキドキを恋愛のドキドキと、脳が感違いするコト。
「とれた。」
「あ、ありがとう。」
「・・・。気にすんな。俺は早く帰りたいだけだし。」
きっと理央は、アタシが無駄に意識してるコトを悟ってる。
冷やかしたり。からかったり。嫌がったり。しないとこって。カッコイイ。
す・・・
「おい!ぼけっと突っ立ってんなよ!」
「!」
「おいってば・・・。」
結局アタシは足に力が入らず、理央に手をひいてもらって歩いた。
こうして、「楽しみ」な夏パまで残り6日を切った。