144のカウントダウン
2日目

第3話〜不自然な朝〜

〔To、花音ちゃん〕
夏パの集合場所なんだけど、放課後に理央と神社を見に言って話し合った結果。学校から見て反対側の入口に集合。
{送信}

その日。アタシはすぐに寝た。

〜2日目

「おはよ~!カノちゃん!」

今日は火曜日!火曜日は、朝カノちゃんと登校する約束だ。

「お。おはよ。」

―しーん―

「カノちゃん?元気ない?」

「ううん。げんき。」

―しーん―

「あ!メール届いた?」

「うん。届いたよ。」

・・・。会話が続かない。どうしよ・・・。

「カノちゃ・・・!」「サクちゃん!!」

「あ。ごめん。なに?」

「いや。カノちゃんこそ、なんか用?」

重い空気が流れる。

「あの!!ちがったら。悪いんだけど!」

「?」

「サクちゃんって理央くんのコト好きなの?」

え?いまなんて・・・?

「あ。好きだからって邪魔しようとか思ってないし。ちょっと参考に・・・。あ!ちょっと、やいちゃうってゆうか・・。あt!違う!いまのなし!!」

カノちゃんが一人であわてだす。
ってゆうか、それって。

「あ、カノちゃん落ち着いて!大丈夫だから。」

「え・・・?」

「アタシ、理央のコト、そんな風に思ってるわけじゃなからっ!」

カノちゃん。わかってるから。

「そっか。変な質問してゴメン。それと・・・。」

「カノちゃん!!」

「?」

わかってるよ。カノちゃん。

「カノちゃんさあ・・・。」

「うん?」

「理央のコト。好きなんでしょ。」

カノちゃんは、顔を伏せた。そして、かすかに・・・。

「うん。きょ。協力して、ほしいなあ・・・。なんて・・・。」

アタシは一瞬ためらった。
でも、この状況で協力を断ったら・・・。
壊れてしまう。崩れてしまう。
アタシ達の関係が・・・。

「良いよ。頑張ろうね!」

「!」

カノちゃんのはじけるような安堵の笑顔!

「うん!」

もう、引き返せない。

「ところでカノちゃん。何でアタシが理央をって、疑ったの?」

カノちゃんの表情が少し曇る。

「エリナちゃんが。言ってて・・・。」

「えりなあ!?」

「てえつないでたとか。エリナちゃんが会話に入った瞬間、気まずくなったとか・・・。」

半分ホントだよ。違う意味で。

「それは、ちがうから。気にしないで・・・。」

―アタシは後、後悔することになる。この決断を。
  でも、仕方がなかったのかもしれない。
   このときのアタシは、親友の突然の告白を受け止めるのに、精一杯だったのだから。
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