桜の木の下で
第一章 1000年桜


春の陽気と



教師のチョーク音



その2つが絶妙にマッチして生徒を眠りに誘う




ちなみに今は歴史の時間


興味のない生徒には地獄であろう


興味のない生徒は負けじと必死で目を開けている者もいるが負けてしまっている者もいる


見ているぶんには楽しい光景



そんななか私は手を挙げる

「先生。」

「どうした淡光<アワビカリ>。」

「気分が悪いので保健室に行っても良いですか?」


そう言うと教師は私の顔を見て


「確かに顔色が悪いな、よし行ってこい。」

「すみません。」


席を立ち教室を出ていく




教室を出ていく間際うつ伏せになっている生徒に目がいった


「コラそこ!寝るな!ここは重要なんだぞ!!」



そんな教師の怒声をバックに私は誰もいない廊下を歩く


重要な場面か……
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