桜の木の下で
私が向かったのは保健室じゃあなくこの学校の屋上
足音をなるべく出さない様にして屋上に続く階段をゆっくり登りきる
屋上の扉をゆっくり開ける
そして真っ青な空を両手で仰ぐ
気分が悪いなんてサボるための口実
むしろめちゃくちゃ元気だよ
教師が間抜けで良かったあ
担任や鋭い教師だったら……
こっちも大丈夫そうだわ
私は人より肌が白い
そのせいで病弱にみられがちなんだ
騙されてくれるのは嬉しいんだけど…
少し複雑な気分になるのはどうしてだろう?
私ってそんなに顔色悪く見えるのかなぁ?
〜♪♪〜♪〜
「うわあっ!!」
いろんな考えを巡らせていたら
いきなり聞こえてきた静寂切り裂く音色
私の携帯の着メロだ
この着信音はあいつか……
勉強しなさいよ…
私の言えた義理じゃあないけどさ
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