ブラッドサースティ・キラー
 歩いて徒歩5分程度のコンビニに向かって歩き出す。

 今が夜だということもあってか、活気は少なく、あまり人も歩いていない。

 ぽつりぽつりと擦れ違う程度だ。

 コンビニのある道路まであと少しと行ったところで、僕は見てしまった。


 ――がたいのいい男共が、1人の女を路地裏へと連れて行くところを。


 女は抵抗していたように見えたし、なんだか嫌な予感がした。

 僕は走ってその場所まで行き、後を追うようにして路地裏の中へと踏み込んだ。


「んーっ!んぅー!」

「大人しくしろよなァ、姉ちゃん。グヘヘ……」


 やっぱりだ。

 嫌な予感は的中していた


 僕は後先考えずにその現場へと姿を現し、声を出した。


「やめろよ!」


 男共はピタリと動きをとめ、僕を睨みつけてきた。
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