ブラッドサースティ・キラー
「……持って行かなかったのか?」
ナイフは折りたたみ式のやつで、普段は柄だけの状態で持ち運びが出来る小型のもののようだ。
わざわざ落として行ったのか?
刹那、患者の1人がトイレへと入って来て、しゃがみ込んでいる僕を不審なものを見る目付きで通り過ぎていった。
……誰かが来るって分かったから、慌てて去って行ったんだろう。
ナイフを落としてしまうのに気が付かないほどに。
はたまた、落としたのは気が付いていたが、取りに戻る時間がなかったのだろう。
僕は慌ててナイフをポケットの中にしまい、澄まし顔を装ってトイレから出た。
辺りを見渡してみるけれど、やはり、殺人鬼なる人物はそこら辺にはおらず、姿を消した後だった。
ナイフは折りたたみ式のやつで、普段は柄だけの状態で持ち運びが出来る小型のもののようだ。
わざわざ落として行ったのか?
刹那、患者の1人がトイレへと入って来て、しゃがみ込んでいる僕を不審なものを見る目付きで通り過ぎていった。
……誰かが来るって分かったから、慌てて去って行ったんだろう。
ナイフを落としてしまうのに気が付かないほどに。
はたまた、落としたのは気が付いていたが、取りに戻る時間がなかったのだろう。
僕は慌ててナイフをポケットの中にしまい、澄まし顔を装ってトイレから出た。
辺りを見渡してみるけれど、やはり、殺人鬼なる人物はそこら辺にはおらず、姿を消した後だった。