ブラッドサースティ・キラー
E:失う“それ”ら
目を開けると、病室のベッドの上にいた。
話を聞く限り、患者の1人がトイレで倒れている僕を発見したそうだ。
ナースの1人に何かあったの?と尋ねられたが、僕は真実を言えるわけもなく、幽霊に遭遇して気絶したと嘘をついた。
するとナースは、「やっぱりでるのねぇ」なんてしみじみと言っていたが、僕は殺人鬼のことが頭の中を掠めていたために聞こえない。
「これから退院するけど、用意は出来た?忘れ物とかない?」
「あっ、はい。もともと荷物とか少ないので、まとめやすかったです」
「そう。短い間だったけど、ありがとう」
「こちらこそ……!お世話になりました。ありがとうございます」
僕は小さく頭を下げた。
話を聞く限り、患者の1人がトイレで倒れている僕を発見したそうだ。
ナースの1人に何かあったの?と尋ねられたが、僕は真実を言えるわけもなく、幽霊に遭遇して気絶したと嘘をついた。
するとナースは、「やっぱりでるのねぇ」なんてしみじみと言っていたが、僕は殺人鬼のことが頭の中を掠めていたために聞こえない。
「これから退院するけど、用意は出来た?忘れ物とかない?」
「あっ、はい。もともと荷物とか少ないので、まとめやすかったです」
「そう。短い間だったけど、ありがとう」
「こちらこそ……!お世話になりました。ありがとうございます」
僕は小さく頭を下げた。