ブラッドサースティ・キラー
 そして迎えに来てくれた母さんと一緒に、病院を後にしたのだった。

 家についた僕は、自分の部屋へと戻った。

 後頭部の傷は完全には癒えていないけれど、それほど大事ではないために帰宅しても大丈夫だろうということだった。

 学校に行っても問題ない。

 まあ、完治するまでの間は、頭に包帯を巻いていなくちゃダメみたいだけれど。

 家のベッドに沈むように倒れ込み、我が家の空気を思い切り吸った。

 やっぱり我が家はいい。我が家が1番、落ち着く。

 あんな事件があったなんて、あんな事件に巻き込まれただなんて、夢のようだ。

 ふと、携帯に目を落とすと、着信のためにチカチカとランプが点滅していた。

 なんだろう?と見てみると、大地からのメールだった。
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