ブラッドサースティ・キラー
「あの、これから僕はどうなるんですか?さすがにずっとこのままっていうわけには……」

「んぁ?いいんじゃねぇの?志田皐月になっちまえよ」


 おじさんは豪快に笑った。


「でも……」

「いいって、いいって。まぁ、そのうちまた決めればいいさ。今はとりあえずこのままで、な?」

「えっと、それじゃあ……あの、お世話に、なります」


 ぺこりと頭を下げると、またおじさんに頭をわしゃわしゃと撫でられた。

 僕は親友の大地と一緒にいられることが嬉しくて、自然と笑顔になっていた。


「あっ、やべ。学校……」


 時間を見て呟く大地に、おばさんは言う。


「大地。今日は創立記念日で休みじゃなかったの?」

「えっ?」

「昨日、創立記念日で休みだ、わーいって言っていたの、大地じゃない」

「あ……」
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