ブラッドサースティ・キラー
こんな思いをするぐらいなら、いっそうのこと死んでしまいたい。
大切な人みんな殺された僕に、もう残っているモノなんて何もない。
だから、もう、死んでしまいたい。
死にたい。
いい?
死んでも、いい?
「殺してよ」
静まり返った部屋の中で、僕の声は淡く溶けては消えていく。
「殺人鬼。僕も、殺してよ。みんなのもとに逝かせてよ。みんなの……もとに……ヒック……うぅ……ぐすっ」
「それはダメだ」
「――っ!」
声がしたので部屋の入り口の方を見ると、那ヶ真先輩が立っていた。
今回も僕の声を聞き付けて家の中に入ってきたんだろうか。
鍵……かけてなかったっけ?
いや、今はそんなこと、気にしている余裕などない。
大切な人みんな殺された僕に、もう残っているモノなんて何もない。
だから、もう、死んでしまいたい。
死にたい。
いい?
死んでも、いい?
「殺してよ」
静まり返った部屋の中で、僕の声は淡く溶けては消えていく。
「殺人鬼。僕も、殺してよ。みんなのもとに逝かせてよ。みんなの……もとに……ヒック……うぅ……ぐすっ」
「それはダメだ」
「――っ!」
声がしたので部屋の入り口の方を見ると、那ヶ真先輩が立っていた。
今回も僕の声を聞き付けて家の中に入ってきたんだろうか。
鍵……かけてなかったっけ?
いや、今はそんなこと、気にしている余裕などない。