ブラッドサースティ・キラー
C:血塗れた夜道
 放課後になり、僕ら生徒達は学校を出て下校した。

 大地と同じ道を歩いていたけれど、家の場所が違うので途中で離れ離れに。

 1人で帰っているとなんだか心細くなったりもして、ふと、大地が言っていた殺人鬼のことが頭をよぎった。

 やっぱり、1人でいると狙われやすい、よね……。大丈夫かな……。

 結局、殺人鬼なる人物と出会うことはなかったけれど、家の中に入るまで僕はビクビクしっぱなしだった。


●●●


 晩御飯を食べた僕は、自分の部屋へと入った。

 やっと自分の時間がきたと、落ち着けると思って安堵の息を吐く。

 しかし……。


「皐月~。ジュース買ってきてー」

「は?!」


 美月(みつき)姉さんはそれを許してはくれなかった。
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