フェアリーカンタービレ
魔物は大きいくせに素早い身のこなしでどんどん攻撃を仕掛けてくる。



シンシアのバリア魔法も遂には壊れてしまった。



そして、攻撃をされたシンシアは２番目の魔法を使った。



「回復魔法！！」


シンシアは見事に傷を回復させた。




それを見たソウは目を見張って言った。



「リョウガ。見ろよ。あの妖精。さっきはバリア魔法を使っていたのに、今度は回復魔法を使ったぜ。妖精は普通、回復魔法しか使えないはずだよな？けれどあいつは…「主人はどいつだ？」


リョウガはソウに割り込んで聞いた。



「…お前が生き物に興味を持つのは２回目だよな。いや、３回目か…。女だ。人間の。」




ソウの言葉でリョウガは冷ややかな目でアニアを見た。


どこかで見たことあるような、雰囲気が誰かと似ている気がするのは気のせいか…。



少なくとも、特殊な妖精を連れているからには只者ではないとわかる。


だが、あいつはどう見ても人間にしか見えない。







< 40 / 74 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop