恋色青空
-★あの日★-
―――…今日は異常に体が重い。
夏のジリジリとした暑さが
私のやる気と体力を奪う。
きっとこの原因不明のダルさは夏の暑さからだろうか?
六時限目の最も暑い時間帯に
外のグラウンドで長距離走は本当にツラい。
「あぁ~、やっと体育終わった!」
「でもさ、隣のクラスの松上くんめっちゃカッコ良かったよね!」
「いやいや、伊勢谷くんもかっこよかったって!」
女子は相変わらず体育の時間に活躍した、
いわゆる¨イケメン男子¨の話で大いに盛り上がってる。
何が楽しいのか本当にわからない。
だから私にはそれについて関わることも、
それについて話すこともそうそうないと思うけど。
「よーっ!花奏っ!」
肩をいつも通りトントンと叩いてくる
私の良き理解者であり、昔からの親友である
¨宮下由紀¨がいつもと変わらない笑顔で私に話しかけてくる。
この人には感謝しきれないくらい本当にお世話になってる。
「今日みんなで一緒にパァーっと打ち上げ行かない?」