恋色青空
「遅いよ!花奏!」
集合の時間の1時間遅れで
私は駅前のドーナツ屋に到着した。
事前に由紀に遅れると事前に連絡しなかったから
こっぴどく怒られてしまった。
「ごめん!、実はさ…。」
由紀は私と勇太のことをもちろん知ってる。
きっと今日が命日だってことを由紀は忘れかけてたのだろう。
「ああ、そっか…。ごめんね、気づけなくて」
事前に連絡しなかった私が悪いのに
申し訳なさそうに謝る由紀。
「由紀が謝ることじゃないよ。」
由紀と一緒にいた女子達が
私の方をじっと見つめてる。
きっとまた何かやらかしてしまったのだろうか。
いつもそうだった。
あの頃から¨無愛想な私¨になってしまったから
みんな私のことをつまらない奴、地味な奴だと思い込んでる。
心開ける親友にしか
自分の意見を言えない。
心開ける親友にしか
自分のことを堂々と話せない。
そんな自分が昔から嫌で嫌でしょうがなかった…。
「じゃあ私ドーナツ買ってくるね」