恋色青空
すっかり長話してたら夜中の9時。
大人数で来てたのに
結局由紀を独り占めしちゃったなぁ。
また嫌な奴だって思われそう。
「じゃあみなさん、お疲れ様でした!」
閉店ギリギリまでいたから
店員も疲れたような顔をしてこちらを見ていた。
さすがに長時間大人数で居座ってたら
店の方も迷惑だったんだろう。
「じゃあ、由紀と花奏さん!また明日学校でね!」
さっき私の方をじっと見つめていた
女子の一人。
きっとこれも演技だったりするのだろうか。
そんなことばっかり考えてしまう。
「ほーらほら、余計なこと考えない!」
考えてることは由紀にすべてお見通しだったようだ。
親友の力おそるべし。