恋色青空
いつもの私の憂鬱な一日はここから始まる。
父親は私が小さい頃に離婚。
もちろん顔も、一緒に何したか覚えてないから
思い入れなんて特にない。
それに母親は私の父親と離婚してから男遊びが激しくなって
帰ってくるのがほとんどない状態。
しかも私が勇太のことで迷惑かけた時から
私と目を合わせてくれない。
昔の私への愛情なんて男への愛情より
はるかに小さなものだったんだろう。
私はいつも通り遅めに起きて軽い朝食をとる。
ドラマでよく見る家族揃っての
朝食なんて私らにしてみては幻の光景。
静かに朝食や夕食をを食べるのは至って私には普通。
それを見かねた由紀は
たまに私と一緒に外食をしてくれたりなんかする。
それが唯一私の楽しい時間なのかもしれない。