キスから始まるセカンドラブ
裕美がしてくれることが全て当たり前になっていた。そして、そんな裕美の細やかな願いも俺は疎ましく感じてしまった。それが裕美を失うことになった。



「洸汰、お願い・・・」



「なんだよ。そんなの、裕美の勘違いだろ。今までなんともなかったのになんでそんなこと言うんだ?俺に仕事辞めろって言うのかよ?」



ある日の夜勤前、裕美は帰ってきてすぐに俺を起こした。正直、夜勤前の俺は相当機嫌が悪い。だから裕美が怯えながら言うその言葉に苛立ちが募った。
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