キスから始まるセカンドラブ
・・・何してるのよ、私
「奈々?奈々?大丈夫か?」



「えっ?あっ、わっ」



洸汰さんが顔を覗き込むように見ていて振り返っていたことから我に返った。思わず、その距離が近すぎて大声をあげるとまた洸汰さんはクスクスと笑っていたんだけど。



「可愛いな、奈々は」



「可愛くなんて・・・ないです」



また頭を優しく撫でられて女の子扱い。頭を撫でられることも憧れていた。可愛いって言われたかった。この人はそんな私の憧れを何も言わずにしてくれる。
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