キスから始まるセカンドラブ
「奈々の髪の毛、サラサラで柔らかい。ずっと触っていたくなるな。瞳だって大きくて吸い込まれそうになるし、唇だって・・・」



彼の手が少しずつ下がってきて、また唇に触れそうになった。ダメだ、私、このままじゃ・・・



「あ、あの・・・ち、チョコレートケーキ作ってきたんで食べませんか?」



「マジで?!あっそっか。今日ってバレンタインだもんな。食べる食べる」



パッと手を離した彼の姿にホッとした。あのままだとまた流されるところだった。でも、彼に言われたように無抵抗な自分も悪いんだ。
< 33 / 164 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop