キスから始まるセカンドラブ
俺はお湯だけどね。なんて食べ終わった食器を流しに持って行ってくれた。私も急いで彼の後を追って食器洗いを始めた。

すごいなぁ。こんな男の人もいるんだ。彼女は羨ましいな。



「彼女なんていないけど。いたらここにいないし。そんなに不誠実じゃないぜ、俺」



食器を洗い流しながら彼が言う。あれ?私、口に出てた?しかも彼女が羨ましいとか言っちゃったよね。恐る恐る彼を見ると意地悪そうに笑ってる。



「奈々は俺の彼女が羨ましいのか?」



「・・・だって、美味しそうにご飯を食べてくれるし、いただきますもごちそうさまも言ってくれる。それに手伝ってくれるし、すごいと思います」
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