キスから始まるセカンドラブ
「遅かったな。待ちくたびれて寝ちまった。それにしてもやっぱり広いベッドって寝心地良くて最高だな」
声にならない声を出している私を見下ろすように身体を起こしたその人は奥二重で声はかなり優しくて甘い。多分、モテる人種で私みたいな凡人とは月とスッポン。そんなどうでもいいことが頭を過ったけれど本当に今はどうでもいい。この人が誰なのかも分からないし、いきなりキスして来るなんて非常識にもほどかある。
「あ、あのうちに何の用ですか?というかあなた、誰なんですか?ひ、人の家でね、寝てるなんて」
私の尋問に目を丸くしている目の前の男性。ヤバイ。これは失敗したかもしれない。いきなりキスなんてしてくる奴だ。女には不自由してなさそうだけれどそういうのが目的でうちに入ってきた強盗かもしれない。私みたいな貧相な女でも女には変わりないから下手なことをすると殺されるかも。アワアワと一人で動揺していると大声で聞こえる笑い声。
「あはは。あっ悪りぃ。あんまりにも表情がコロコロ変わって面白くてさ。俺は兄貴の代わりに今日からここに住むことになった志村洸汰。ってことでよろしくな」
白い歯を見せてニッコリ笑顔を浮かべてそう彼は言った。でも、当然私には全く持って理解出来ない。一つだけ分かったことは彼が智人さんの弟だということだけ。
声にならない声を出している私を見下ろすように身体を起こしたその人は奥二重で声はかなり優しくて甘い。多分、モテる人種で私みたいな凡人とは月とスッポン。そんなどうでもいいことが頭を過ったけれど本当に今はどうでもいい。この人が誰なのかも分からないし、いきなりキスして来るなんて非常識にもほどかある。
「あ、あのうちに何の用ですか?というかあなた、誰なんですか?ひ、人の家でね、寝てるなんて」
私の尋問に目を丸くしている目の前の男性。ヤバイ。これは失敗したかもしれない。いきなりキスなんてしてくる奴だ。女には不自由してなさそうだけれどそういうのが目的でうちに入ってきた強盗かもしれない。私みたいな貧相な女でも女には変わりないから下手なことをすると殺されるかも。アワアワと一人で動揺していると大声で聞こえる笑い声。
「あはは。あっ悪りぃ。あんまりにも表情がコロコロ変わって面白くてさ。俺は兄貴の代わりに今日からここに住むことになった志村洸汰。ってことでよろしくな」
白い歯を見せてニッコリ笑顔を浮かべてそう彼は言った。でも、当然私には全く持って理解出来ない。一つだけ分かったことは彼が智人さんの弟だということだけ。