キスから始まるセカンドラブ
今日、どうしたらいいんだろう。もちろん、どうにかなりたいわけじゃない。


そんなの無理。でも無理だけど抱きしめてほしいなんて、私はこんな不埒な気持ちを抱いている。



洸汰さんが入れてくれたお風呂はすっかり冷めていてもう一度温める気にもなれず、シャワーだけ済ませてリビングに戻った。



「おかえり。髪、濡れたままだと風邪引くぜ。おいで、乾かしてやるよ」



ソファに座り、手招きをする洸汰さんに抵抗することなく近づいて行く。洸汰さんの足の間にペタンと座り込み、そのまま彼に任せた。


ドライヤーをどこに入れたか忘れていたら彼が自分が使っていたドライヤーを私に当ててくれた。
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