キスから始まるセカンドラブ
早苗さんに言われた『彼氏』という存在に恋してる。そうだったの?私?どうしてこの言葉に深く納得している自分がいるの?確かに智人さんとのことを考えたのはあの一日だけ。



「奈々、今日ケーキ買ってきた。一緒に食べよう」

「洸汰さん、今日はオムライスにしましたよ」

「俺休みだから近くまで迎えに行くな」

洸汰さんとの会話を思い出す。

同棲を始めた日から私、ずっと洸汰さんのことばかり考えている。結局、温もりから離れられず夜も眠るときは同じベッド。私は背を向けるけど洸汰さんはいつも抱きしめてくれて私はいつも彼の腕の中で朝を迎えていた。

そして私は智人さんとの関係を清算しないままどんどん洸汰さんを好きになってしまった。
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