キスから始まるセカンドラブ
花に罪はない。


でも、やっぱり不気味でどうしても心から喜べなかった。だから早苗さんに捨てても構わないと言ってもらえたときはホッとした。


そして、私は大好きな花を毎日捨てる。
ごめんね、あなたに罪はないのに。
そう言いながら。



早苗さんが何度も問い詰めてくれた。毎日、どなたにお花を渡しているんですか?と。


でも、彼は『大切な人』としか言わない。証拠を掴むために見張ったこともあったけどそんな日に限ってそれを分かっているかのように現れなかったんだ。
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