キスから始まるセカンドラブ
だから、証拠が掴めないのなら西田さんがいない間に引っ越してしまえばもう家に来ることもない。

早く逃げたかった。やっぱり苦手な人に必要以上に好意を押し付けられるのはあまりいいものではなかったから。



西田さんから直接的に何かを言われたわけじゃなかった。ただ毎日決められた時間に買っていく一輪の花が毎日私のポストに入っていただけ。

夜中にインターホンを鳴らされるだけ。智人さんに話したときも最初は聞いてももらえなかった。



でも、毎日鳴らされる夜中のインターホンに耐えられなくて泣きながら助けを求めた。


なんだろう。なんだか、そう考えると私は本当に智人さんに愛されていたのかな?
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